ラ・フォル・ジュルネ2018

今年もGW恒例、ラ・フォル・ジュルネ(LFJ)に行って来た。
今年から初めて池袋の芸劇でも開催されるということで、自分的にあえて日程を有楽町と池袋に分けてみたり。
有楽町線で一本とは言え、地味に移動面倒くさいしね。



<見た公演一覧>
5/3(木)@有楽町
 - M143 イ・ムジチ合奏団
 - M115 ラルス・フォークト指揮、ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
 - M167 オリヴィエ・シャルリエ(Vn)、フローラン・ボファール(Pf)
5/5(土)@池袋
 - T333 リシャール・ガリアーノバンドネオン
 - T324 シルヴァン・ブラッセル(ハープ)
 - T315 リオ・クォクマン指揮、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ルーカス・ゲニューシャス(Pf)、横坂源(Vc)
あと、通ってる教室の先生方が出ている関連イベント公演を聴いたりもしたんだけど。


まずイ・ムジチ。
流石に期待通りの公演だったけど、何より彼らの代名詞とも言うべきビバルディの四季「夏」の一部をアンコール2曲目にやってくれて、やっぱりそれが一番凄かったw


ラルス・フォークトはピアノ弾きながら指揮するってマジで??と思ってたけど、実際舞台のど真ん中でピアノ弾きつつ、弾かない時は立ち上がって指揮してた…w
彼が弾き指揮するベートーヴェンの「皇帝」は、なんというか軽やかで華やかな感じだった。むしろモーツァルトのような…。
フォークトってドイツ出身らしいけど、なんかあんまりドイツっぽい音じゃない印象。気のせい??
と言いつつ、オケの音とフォークトのピアノの音色がとても合ってたので、これはこれで聴き応えあり良かったかなと。


そして3日メインだったのはオリヴィエ・シャルリエ教授のバイオリン。
去年初めてLFJで教授のピアノ四重奏を聴き、一発でノックアウトされて以来の大ファン!!
今年はマルティヌーストラヴィンスキーシェーンベルククライスラーと近代曲ばかりだったので私はやや苦手なプログラムだったけど、それでも流石の演奏で溜息しか出ない。
特にクライスラー、美しすぎて魂持って行かれるかと思いました。
しかしねぇ、今年の会場はなんと153席しかないG409!ええー、こんな小さなとこでやるの!?って感じで。
でも驚きはそれだけじゃなかった。天井はビックリするくらい低いわ、床は毛足長いカーペットだわで、一歩足踏み入れて最初に思ったのは「音響…」てことでしたね。
そんなウンザリするような部屋でも、教授のバイオリンの音は素晴らしく美しく力強く響いてて、本物は本当に凄いなぁとしみじみしてしまった。
うーん、なんであんなに綺麗なG線が出せるんだろう。。。


さて日を改めて5日。


まず1公演目は、こちらも昨年素晴らしかったリシャール・ガリアーノ
アンコール曲はまるで教会でパイプオルガン聴いてるみたいで凄かった。


2公演目はなんと、リストの「ハンガリー狂詩曲」をハープで演奏するという驚きのプログラム。
これ実はかなり楽しみにしてたんですが、実際に聞いてみた感想は、うーむ。
凄い、凄いけど、やっぱりハープという楽器で聴くと大分音の印象が変わるのだなぁ、と。
ハープの音って美しいけど、やっぱりリストの曲にはあの力強さが欲しいと思ってしまった…。
でもね、機会があるなら聴いてみて損はないと思える公演でしたよ。


そして最後の公演は、盛り沢山!ショパンのピアノコンチェルト第1番と、ブルッフ&カザルスのチェロ曲。
シンフォニア・ヴァルソヴィアとリオ・クォクマンのコンビは去年も聴いてみて結構気に入っていたのだけど、今回はとにかく、ルーカス・ゲニューシャスのピアノが凄く良かった!!
なんというか、切なく哀しいフレーズを歌いながらも、変に勿体ぶり過ぎないというか、どこか温かみのある音で、自分の好みにまず合った。
更に、その音がオケの音とすごくマッチしてて、息ぴったり!!
夜の公演だし池袋だしで、実質半分くらいしかお客さん入ってなかったけど、演奏が終わった瞬間のあの拍手の沸きようを見るに、やはり個人の好みを超えて聴衆の心を惹きつける演奏だったんだと思う。
あと、リオ・クォクマンってどの公演聴いても結構好きな印象があるんだよね。曲としてのイメージは決して壊さないけど、いつもどこか温かみを感じる音に仕上がっている気がする。


そんなこんなで、今年もあっという間にGWが終わってしまいましたとさ。
あぁ…また明日から平日か…orz