アウシュビッツ

今朝新聞の一面を見て「今日はコレだなー」と思ったのに今まで忘れてた。
駄目ダメやん・・・と自分で自分にツッコミ。ご存知とは思いますが、
今日は「アウシュビッツ強制収容所開放60年」で記念式典がありましたね。

まぁアウシュビッツホロコーストと言葉が並べば、知識のない私には
駄文さえ書く気にもなれないけど、「やっと60年」なんだなぁと。
あの厳しい時代・厳しい環境そして厳しい迫害を生き抜いた人々はまだ
存在する。「もう60年」ではない。「やっと60年」のはずだ。
でもそれも時間の問題で、あと10年か20年もすれば、この負の歴史に
対する記憶は更に風化が進むんだろう。・・・それでいいのか。

この間、イギリスのヘンリー王子の仮装パーティでの事件が波紋を呼んだ。
いくら親しい集まりでの仮装パーティでも「ナチス制服&カギ十字腕章」
はマズイと思わないのか?仮にも英国王子で、おまけにもう20歳だろ!

・・・と私は思ったが(普通そう思うだろう)、英BBC放送の調査によると、
アウシュビッツの名前も知らない英国人が5割近くもいるのが現状らしい。
まぁ日本で同じ状況だという調査結果が出ても驚きはしないけど。
おまけにネオナチは元気だし・・・。

ともかくだ。ウクライナで大統領の座を勝ち取ったユーシェンコ氏の
父親はアウシュビッツで亡くなったらしいし、ドイツのシュレーダー
首相は「ドイツ人は特別な責任を負っている」とはっきり言ってくれた。
記憶はどうしたって風化してしまう。それが事実であり、自然な事だ。
だからこそそれを食い止める努力が必要なんじゃないのか。
だからこそ記憶を伝えていく努力が必要なんじゃないのか。
歴史は繰り返す。でも繰り返させないための努力はできる。